長期お休みを頂き、久しぶりの会に参加して
しばらくの間、ままやすコミュニティはお休み期間があり、約2か月ぶりに会が再開されました。
間が空いていたからこそ、「今日はどんな話が広がるかな」と、前向きな気持ちで会の時間を楽しみにしていました。実際に参加してみると、やはりこの場ならではの安心感があり、自然と会話に入っていける感覚がありました。
薬の話から広がった、文化の違いへの気づき
この日の会で話題になったのは、「薬」について。
きっかけは、ベルリンの幼稚園でアデノウイルスが流行しており、クラス閉鎖が起きているという話題からでした。
「みなさんのところは大丈夫ですか?」という問いかけをきっかけに、会話が広がっていきました。
そこから、
・体調が少し悪いとき、どう対応しているか
・病院や薬との付き合い方
といった話題へと自然につながっていきました。
改めて感じたのは、ドイツと日本の体調不良への向き合い方の違いです。
ドイツでは、
・ハーブ
・十分な休養
・無理をしないこと
をとても大切にする文化があります。
一方で日本は、
「早く治すために薬を飲む」
「多少の不調でも頑張る」
という考え方が、比較的根付いているように感じます。
こうした違いは、病院に行ったときだけでなく、日常生活の中でもよく感じます。
以前、病院で「日本人は衛生環境が非常に整っている分、気温や天候の変化、水や食べ物の違いなどによって、体調を崩しやすい傾向がある」という話を聞いたことがあります。当時はなんとなく聞いていましたが、ドイツで暮らす中で、「確かに思い当たる節があるな」と感じる場面が増えてきました。
たとえば、ドイツには本当にたくさんのハーブティーがあります。
体調や目的に合わせて選べるほど種類があり、「体を整える」という考え方が、ごく自然に生活の一部として根づいているように感じます。
一方で、日本にも「おばあちゃんの知恵」という言葉があるように、昔から受け継がれてきた民間療法や、体をいたわる知恵がたくさんあります。
そうした知恵を取り入れながら、なるべく自然に近い形で自分の体を大切にしていくこと。
それは、忙しく情報も多いこの時代だからこそ、改めて大切にしたい感覚なのかもしれません。
ドイツでは幼い頃から、自分の体調に意識を向け、無理をせず、少しの不調を早めに整えることが、日々の暮らしの中で自然に実践されています。
薬でパッと症状を抑える考え方と、自然の力を取り入れながら、自分の免疫で回復していく考え方。
どちらが良い・悪いという話ではなく、体との向き合い方そのものにある価値観の違いを、改めて実感した時間でした。
先回りのケアで、体調を守るという選択
会の中では、体調管理についての具体的な実践も話題に上がりました。
「ちょっと調子が怪しいかも」と感じた段階で、
・ハーブティーを取り入れる
・軽く体を動かして汗をかく
・しっかり休養をとる
といった“先回りのケア”を意識することで、大きく体調を崩すことなく、回復や体調の維持につながっている、という話が共有されました。
不調がはっきり表れてから対処するのではなく、その兆しに気づいた時点で整えていく。
こうした考え方は、ドイツでの暮らしの中で自然と身についていく感覚のひとつなのかもしれません。
免疫力を育てながら、元気な子に
今回の会を通して改めて思ったのは、子どもたちにも、こうした考え方を大切にしていきたいということです。すぐに薬に頼るのではなく、体を休めること、整えること、そして自分の免疫力を育てていくこと。そうした積み重ねが、長い目で見て、元気な体と心につながっていくのではないかと思います。
ままやすコミュニティは、答えを出す場所ではなく、日々の暮らしや子育てを見つめ直す“気づき”が生まれる場所。久しぶりの参加でしたが、また一つ、自分の中に大切にしたい視点が増えた時間となりました。
これからも、無理をせず、でも意識的に。
免疫力をしっかり育てながら、子どもたちが健やかに成長していく環境を、日々の生活の中で整えていけたらと思います。
